1955年から1975年にかけて、ベトナムはアメリカと激動の歴史を繰り広げました。
その舞台が、クチトンネルです。
ホーチミン市から、車で1時間30分くらいの所にあります。
ホー・チ・ミンの思想に賛同した民間人、『ベトコン』。
彼らは、小さくて細い体を利用し、巧みにジャングルへと潜み、アメリカを翻弄。
土の中に穴を掘り、地下で移動をし、アメリカの前にひょこっと出てきては、パッと消えたりしました。
そして、ベトコンを追った先には、隠された無数の仕掛けが。
そのトンネルはベトナムから、一番長い所でカンボジアまで伸びているそうです。
観光用に少し整備されてはいますが、ほぼ当時のままを残しているクチトンネルを体験してきました。
これから行きたい方や気になっている方の参考になれば幸いです。
クチトンネル(Địa đạo Củ Chi)

尚、現地にうさぎはおりません。
まずクチトンネルに到着すると、目に入ってくるのは当時使われたであろう車両です。
実際に乗り込んで、写真を撮ることも出来ます。

先を進むと、草木が生い茂った所が出てきます。
草木が映える中に道がありますが、脇に外れないよう口酸っぱく言われます。
なぜなら、まだ埋まってる可能性があるんです。過去の遺産が。
パッと見、そんなものないように見えますが、みんな真ん中を歩いて進みます。
いざトンネルへ潜入!まるでモグラになった気分
ここまで連れてきてくれたガイドさんとは別に、現地のガイドさんがついてくれます。

現地ガイドさんが一人ついてくれて、いざトンネルの中へと入っていきます。
同行ガイドさんとは、しばしお別れ。ゴール地点で合流します。
中はライトが点灯していますが、その数は少なめです。
臨場感を残すため、電灯を少なめにしてあるのでしょうか。
ガイドさんに足元を照らしてもらえなければ、不安な照度です。

また、トンネル内も低く、狭いです。
最初は、割とまだ大きめなトンネルが続き、途中で開けた場所を挟むので休憩することができます。
それが、進むほどにどんどん小さく、狭く、長くなっていきます。
海外観光客の中には、体格が大きい方もいらしてましたが、「これ、あの人達、通れるのかな」と不安になる所も多くありました。
後半まで進んでいる方はあまりいらっしゃらず。
私のガイドさんがトンネルの状況を説明した後、「まだ行く?」と聞いてくれました。
「もちろん」と意気揚々と入ったのもつかの間、すぐ疲れた。もんすんごいしんどかった。
中腰で、さっきよりも電灯が少なく、狭い、長い、若干坂になっているところを休みなく進んでいきます。
ガイドさんもゆっくり進んでくれますが、それでもキツい…
というか、早く出させてあげよう、という思いやりなのか?
途中でスピード上げ始めたこと、私忘れへんからな!(笑)
休む所もないからとっとと進もうと歩を進めますが、全然出口にたどり着かない!
やっと出れた時には、本当に歓喜。
やっと、腰が伸ばせる!
この狭さと暗さで移動していた当時のベトコン達、すごすぎます。
当時の再現として地下には、会議をするところ、治療をするところ、寝室などがありました。
マネキンと解説や、実物品が展示されています。
トンネルを体験した後は、当時ベトコンたちが食べていた食料を実食します。



服装は、汚れてもいい動きやすい服と靴でツアーに参加しましょう。
また雨が降りやすい所なので、カッパを用意するようツアーの注意事項にも書かれています。
私は前日にスコールでした。

穴の出入りをズボン汚しながら、なんとか体験。
ベトコン達のご飯、実食


Khoai mì(ホアイ・ミー)とTrà dứa(チャ・ズア)です。
ホアイ・ミーは、日本ではキャッサバ芋と言い、タピオカの原料になるお芋です。
砂糖+塩+砕いたピーナッツをつけて食べます。
お芋は茹でてあるので、本当にただのお芋です。
チャ・ズアは、パンダンリーフ茶と言って、タコノキの葉を煎じたものです。
竹の香りがするとも聞きましたが、私はほぼ味も香りも何も感じなかったかな…。
どちらもジャングルに自生する植物から出来ています。
お芋は地中に沢山埋まっていたようです。
なんだったら、これらを飲食しているエリアにタコノキの葉がありました。
さすがにここから取ってはいないと思いますが。
こうして限られた資源で、必要な栄養源を摂取していたんですね。
その後は、当時の実際の仕掛けをいくつも見ることができます。
あとは、ベトコンが着ていた服装などを見てこの場は終わります。
その後、場所を移動し希望者は射撃場で体験をします。
(別途料金)
私は、ガイドさんと一緒に皆の体験を見学しました。

道さがらの『Sơn mài (ソンマイ)』見学

実は、クチトンネルに向かうまでの道中、トイレ休憩と同時に工芸品工房を見学しました。
ベトナムの工芸品『Sơn mài (ソンマイ/ 漆絵・漆工芸)』です。
真珠の貝殻のキラキラした部分を使って、漆に貼り付けます。
この工芸品を作るのは、過去の歴史によりハンディキャップを持った人たち。
政府公認の工房なんです。
ソンマイは、実際にこの場で購入可能。
利用したツアー会社
今回、クチトンネルツアーは『Veltra』さんを利用しました。
日本の会社なので、予約は日本語で可能です。
クチトンネルのツアーにおいて、同行ガイドさんは基本英語です。
なので必要な方は、日本語ガイドさんを選択するようにしてください。
私は日本人一人でしたので、英語ツアーに私と日本語話者の現地ガイドさんも入れてもらう感じでした。
図らずとも専属ガイドさんという形になり、色々お話を聞けたので楽しかったです。
おわりに
観光で来たホーチミンの歴史を実際に肌で体験できるいい機会となりました。
その土地の歴史について知ることは、その国を深く知り、忘れがたいものにすると分かりました。
ただ観光するだけでなく、その国の歴史を体感することがこんなにも感動するとは思いませんでした。
そして、その国への思い入れがより一層強くなります。
そして、お土産や楽しい思い出を作るよりも、もっと満足感がありました。

コメント