【ウェールズの家庭料理】イギリス ウェールズで体験した家庭の料理とは?

観光で行くと現地で実際食べられているものに触れられることは少ないですよね。私は、イギリスのウェールズにあるカーディフで3ヶ月ホームステイをしていました。その際に、ホストマザーが用意してくれた家庭料理をご紹介します。

私のホストマザーは70歳のおばあちゃんで、新しいものよりもイギリスで昔から食べられているものを作ることを好む方でした。特別な料理を作ることはせず、昔から家族に作っていたというマザーの料理を覗いていってください。

ウェールズで食べるべき料理についてはこちらで紹介しています↓

ロースト料理(Roasted foods)

たまねぎ、じゃがいも、パプリカ、トマト、チキンをオーブンでローストしたものがこちらのロースト料理。具材はご家庭によって違うかと思います。私の経験上、たまねぎ、じゃがいもは大体入ってます。基本的にどの家にも大きいオーブンがあるので、ローストしただけの料理が出てくるのは一般的。特に具材等にきまりはないので、オーブンでローストすれば全てロースト料理になります。

具材によっては外がカリッとして、中は柔らかく、素材の味が濃くなってます。好みで調味料を自分で足すこともできますが、私はこのまま食べるのが大好きでした。なんてたって日本でこういう調理はあまりしない。なので、私はこの料理を楽しみにしてました。お店でも食べれますが、オイルや調味料が沢山かかってたりします。素材そのままを味わえるのが家庭料理のいいところ。

日曜の朝ご飯

知人に「休日の朝、定番の匂いって何か分かる?ベーコンだよ!これがイギリスで定番の休日の朝の匂いなんだよ」と教えてもらいました。これは事実で、私のマザーも作ってくれましたし、外を歩くとご近所さんからも香ばしい良い匂いが漂ってました。

イギリスのベーコンは日本のものと比べるとかなり大きいです。見た目は生肉のような質感で、事実焼かないと食べられず、生では食べれないようになってます。日本で売っているようなベーコンも見かけましたが、写真のように作るベーコンは必ず生食のベーコンを使っていました。ぶっとい、お肉のスライスにも見える大きいベーコンを多めの油で揚げるように焼き上げます。

ハ◯ルの動く城でソフィーが作る朝食を彷彿とさせててなんだか感動。ベーコンでかすぎじゃない?って思ってたけど宮崎さんはこれを再現していたのかもしれない。

ローストビーフ&ヨークシャープディング(Roast Pork with Yorshire Pudding)

期待していたイギリスらしい料理が出てきました。

マッシュポテト、ロースト料理、ヨークシャープディングにグレイビーソースがかかっています。ヨークシャープディングは小麦粉を膨らませたものらしく、プディングなんて名前ついてますが甘くありません。味はない、シュークリームの外生地みたいでした。

グレイビーソースは牛肉から作るソースで、お店で素を買うこともできます。こちらはマザーの娘さんが手作りで作ってくれました。牛肉の風味がかなり強くて、肉々しい味。

この料理はもともと日曜やクリスマスに食べるのが習慣で、この時は私の経験のために作ってくれたみたいです。しょっちゅう食卓に並ぶものではなさそうです。

ピザ(Pizza)

こちらはただスーパーで買っただけの冷凍ピザです。ただ、マザーは新鮮な野菜やチキン、追いチーズを載せてオーブンで焼いてくれました。焼き立てのホームメイドピザみたいになって美味しい。オーブンで焼くからサクッとなるし、具材が足されているからお腹も満たされます。サイズは一人用なので15cmくらい。

お孫ちゃん達もこれが好きで、マザーはご飯のときだけでなくおやつにもよく出してあげてました。

オムレツ(Omlet)

これは一般的な料理かは分かりませんが、マザーがよく作ってくれたのがオムレツでした。私が好きなのを知って何回も作ってくれました。

具材は卵とマザーの気分でチーズかベーコン、または両方入ってました。その横には大体ポテトかトーストをつけてくれます。味付けはお好みで塩かケチャップで。本当にこれこそ家庭料理という感じ。

ホットサンド(Hot Sandwich)

日本でもお馴染みのホットサンドはここでも食べられてるんだ、と驚いちゃいました。てっきり日本の料理かと思っていたので…。調べてみたら、ホットサンドの発祥はブラジルのようです。

中身は大体、マザーが削ってくれたチーズとハムを中に挟んでサンド。そして横にポテト。このくらいから、ご飯にはパンかポテトを必ずつけるみたいな概念があるのかなと気づき始めました。マザーだけかもしれないけど。

パスタ(Pasta)

ご飯にはパスタ料理もよく出してくれてました。ペンネ、フリッジ、スパゲッティの種類や味付けも日本と変わりませんでした。こちらはトマトソースでしたが、マヨネーズで和えただけというのもありました。私のお気に入りはマヨネーズとペンネ、ツナ、玉ねぎと和えたもの。

こちらのマヨネーズは日本のものと味が違って、さっぱりしてて酸味がなくマイルドな味でした。日本ではポテサラなどのイメージから、マヨネーズを和えるとサラダ感があると思ってましたが、こちらに来てからマヨネーズもソースの一種だなと思いました。イタリア人には怒られるレシピかもしれないけど(笑)

スープ(Soup)

マザーの独自レシピで、昔はよく食べてた普通のスープとのこと。あらゆる野菜を大きめに切って、チキンも入れて午前中ずーっと煮込んでました。手間がかなりかかっている分、具材が全てホロホロに柔らかく、出汁がでていてすごく美味しかったですね。

カーディフにいる間、お店でもお家でもスープ系には必ずパンがついてきました。写真のパンは、ホワイトブレッドと呼ばれる小さいフランスパンです。ここカーディフではスーパーでもよく目にしましたし、食卓にもよく並んだ一般的なパンとして浸透しているようでした。

ラザニア(Razania)

こちらはマザーの娘さんが作ってくれたもの。他はガーリックトースト、ポテト、サラダ。

マザーは伝統的な料理を好む一方で、娘さんは多国籍料理が好きだったので外国籍料理を食べる機会もありました。料理には作ってくれる人の趣味趣向がよく現れるので面白いですね。

ラザニアはこんなにお腹にどしっとくるんですね。パスタの間にミンチ肉とトマトソースが入っててしっかりお腹いっぱいになりました。そこにパンとポテトがついていて、ここでは炭水化物が主食なんですよねきっと。

インディアンカレー(Indian Curry)

私の知人が作ってくれたカレーで、決して一般的な家庭料理とは言いづらいですが、本格的なカレーでした。彼女は正真正銘のウェールズ人ですが、このカレーはインド人やアラブ人にも本格的だと認められたそうです(笑)こんなのは稀だと思いますが…

カーディフのスーパーではスパイスが豊富に売られていて、家庭で外国籍料理を作ろうと思えば簡単に買い揃えて作ることができます。普通のスーパーに日本のカレールーは売られていないです。(アジアンスーパーは別)

パンケーキ(Pancake)

イギリスでパンケーキと言うと、クレープみたいに薄い写真のようなものになります。もともと、日曜の朝に食べるものだったと聞きました。スーパーでも何枚も入ったものを買うことができて、国民的おやつでもあるし、ごはんでもあります。

マザーは、焼いた後砂糖を両面にまぶして、レモンをここにかけるのが好きとのこでしたが、このときはレモンがなく、砂糖のみでいただきました。焼き立て熱々の生地に砂糖がかかって本当に美味しい。お孫ちゃんたちからのおかわりが止まらない…(笑)

フルーツケーキ(Fruits Cake)

これはマザーの独自レシピではあるんですが、小さい頃よく焼いたとのことなので伝統的なのかな、と。マザーの家族が大好きでよく作ってあげてたようです。中に沢山のドライフルーツを混ぜて、オーブンで焼きます。

焼き立ては外がサクっとする箇所があって、中はふんわりのパウンドケーキのよう。焼いてる最中甘いいい香りが家中漂っていて、何度もオーブンの前をマザーと行ったり来たりしました(笑)

食べる時は、アイスクリームやたっぷりのカスタードクリーム(日本の生クリームっぽいもの)をかけて食べました。温冷差で最高に美味しい!ケーキがカスタードに浸るくらいしっかりかけてくれてたんですが、このやり方がはたして一般的か分かりません。ただその食べ方も最高に美味しい!

ミンスパイ(Mince Pie)

これがないなんてイギリスのクリスマスじゃない!というくらいイギリスのクリスマス必需品。クリスマスシーズンが始まるとお店に一斉に並び始めます。クリスマス1〜2週間前くらいから売り切れのお店が出てくるのでいつでも買えるや〜と思ってるとなくなってるなんてことも…?

マザーが11月後半くらいから毎日出してくれて、途中から私が自分で取り出して食べてました…パイというより外の生地はタルトのサクほろというかんじ。少し温めて食べるのも美味しいし、常温のままでも美味しい!写真のようにアイスともよく合います。

中はドライフルーツが入っていて、シナモン的ななにかスパイスが効いていて甘いです。そとには砂糖がかかってます。ミンスパイなんていうから、お肉が中にあるかと思いきや、甘いお菓子でした。値段によって大きさや品質に若干違いがありますが、そこまで大きな差はなく片手でつまんで食べれます。

カンノーロ(Cannoli)

手作りではなく市販品ですが、イタリアの名物お菓子カンノーロ。日本で見るのはまだ珍しいと思いますが、カーディフでは見かける機会がありました。イタリアンのお店やお店のデザートとして一般的に浸透してるようです。

外側はパイ生地のようですが中側にチョコがコーティングされていてカリっと、中にはシトラス系の味がする硬めのクリームが入ってます。ティラミスも知られていましたが、カンノーロも同じくらい知られていました。私は知らなかったし食べたこともなく、まさかカーディフで新たなイタリアンデザートを食べることになるとは思いませんでした。

まとめ

ウェールズ特有の郷土料理というより、イギリスや日本でも食べられているものあまり変わらないものが食卓には出てきました。もちろん家庭によって育った背景が違うので、これが一般的とは言い切れません。ただこんなものを食べているんだと参考になるのではないでしょうか。

日本で食べられるものもありますが、使っている材料や具材が違うとなんだか味に違いが出ているように感じました。

機会があれば、是非、現地の料理を通して国の異文化を感じてみてください。

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