シアーシャ・ローナンは、アイルランド出身の実力派女優です。
彼女の出演する作品は、演技を必要とするテーマ性が強いものが多いです。
観る人を魅了し、惹きつける彼女が『理不尽な運命や社会の壁に立ち向かう、強い女性』を演じたおすすめ映画4選をご紹介します。
ラブリーボーン(2009)
原題:The Lovely Bones
上映時間:135分
ストーリー
14歳のスージーは、ある日突然レイプされて殺害される。
それによって壊れていく家族。
どこかあやしい隣人。
天国から見守るスージーの目線から話が展開されていきます。
おすすめポイント
小説が原作のこの映画。
アメリカでは、レイプ被害や誘拐の被害が多く発生しています。
下手をすれば、被害者やその家族を刺激しかねないテーマである本作。
決して商業目的ではなく、観た人たちに問題提起をし、考える機会を与える。
14歳少女の尊厳を奪う犯罪という重いテーマに、当時15歳のシアーシャが見事に演じきっています。
まさか主人公が前半に殺害されるとは思っても見なかったので、衝撃的でした。
しかも、劇中では詳細には描かれませんが、スージーはレイプにあって殺されます。
今まで普通の一般家庭で幸せに暮らしていた生活が、一気に崩れていく状況が描かれていきます。
父親の怒りや悲しみで家族との関係を悪化させていく姿は、残された家族がどうなるのか。「これは本当にフィクション?」と思うほど、のめり込んでいきます。
一番ハラハラするのは、壊れていく家族を見かねたスージーの妹が犯人宅へ侵入する場面。
思わず息を止めて、「どうか助かって!」と願わずにはいられませんでした。
非常に、心臓に悪い…。
原作者がそもそもレイプ被害者ということから、リアルな話が描かれているのではないかと推測できます。
ハンナ(2011)
原題:Hannah
上映時間:112分
ストーリー
森の中で父と二人、サバイバルをしながら暮らすハンナ。
外界に出るため、追手から逃げながら目的を果たそうとする。
その中でハンナは自身の出生について知る。
おすすめポイント
迫力あるアクションがかっこいい本作。
劇中でシアーシャ自身が行っているということで、彼女の身体能力の高さにも驚きます。
開始早々「本当に父親か?」と思ってしまう親子のシーンからスタート。
二人にはどんな関係性があるのか勘ぐってしまいます。
話が進むにつれて、ハンナの出生について分かってきたところで、ようやく状況が掴めてきます。
非人道的な追跡とそれに対して無感情で対応するハンナ。
ハンナ自身に善悪はなく、ただこなしているだけという印象を受けます。
ハンナが外界に出てからは、ずっとハラハラ、ドキドキしっぱなしです。
目的を果たす道中でハンナは人間らしい温かさに触れていきます。
このまま普通の世界で生きていく選択をして欲しい、と願わずにはいられませんが許されません。
通常では考えられない環境で育った子供が、大人の事情で振り回される。
そして子供らしからぬ結果を選ばざるを得ない状況、を観させられているようでした。
ラストを観終わった後、とても考えさせられます。
ブルックリン(2015)
原題:Brooklyn
上映時間:112分
ストーリー
アイルランドで暮らすエイリシュはNYへ渡る。
不慣れな環境で頑張る内に、都会へと馴染んできた彼女の元へある日、姉の訃報が届く。
おすすめポイント
これ、「閉塞的な環境にいる人なら共感しやすいポイントが詰まっている映画だなあ」と思いました。
個人的には、シアーシャの作品の中で一番好きな作品です。
エイリッシュは田舎の、噂がすぐ広まるような狭い街で生活していました。
姉の計らいで、都会に出ていき、最初は苦労したもののすぐに馴染んで水を得た魚のように充実した生活を送ります。
「どうかこの幸せよ、続け!」と願わずにはいられません。
故郷に帰らざるを得ない状況になり、崩し的に長く留まるエイリッシュに、
「お願い、早くNYへ帰って。そこはあなたのいる場所じゃないよ!」と思ってしまう私。
そして、ある日NYへ帰ることになるきっかけが起こります。
その出来事が、狭い田舎だからこそのあるあるなんです。
その腹立つ出来事に対して、エイリッシュはスカッとする行動を取ってくれます。
もう私は内心ガッツポーズ。
物語の始まりでは、エイリッシュは何も知らない女の子ですが、2度目に故郷を出る際には立派なレディーとなったと分かります。
恋人のトニーの目の前にサプライズで現れるシーンはとてもロマンチックです。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ/私の若草物語(2019)
原題:Little Woman
上映時間:135分
ストーリー
若草物語を原作とした物語。
作家志望のジョーを作ったのは、どんな環境だったのか。
ジョーと彼女の姉妹たちの過去と現在が交差する。
おすすめポイント
原作の若草物語は19世紀に書かれていますが、今の時代でも当てはまる
女性がぶつかる問題について描かれています。
女性という理由で、欲しい仕事を掴めなかったり、贅沢さを咎められたり、結婚して幸せになるべきなどの世間の概念。
シアーシャ演じるジョーのかっこいいところは、その一般的な考えにNOを突きつけられるところ。
ジョー含む4姉妹それぞれが違う問題に直面しますが、それでも負けずに解決していく姿が私たちの背中を押してくれるような気がします。
女性の強かで優しい面を描きつつ、家族の絆も描いている本作。
最後には心が温まる結末にきっと満足することでしょう。
最後に
シアーシャが演じる女性は女性であることを恥じず、誇りに強く生きていく女性が多いように感じます。
ラブリー・ボーンで彼女を知ってから、なぜか彼女を追ってしまう自分がいました。
それ以降、彼女の出演する作品を追っては、演技力に圧倒され、彼女の演じたキャラクターたちからは勇気やパワーを貰ってきました。
ただ単に映画を観て「面白かった」で終わり、ではなく、
どこか結末を考えさせられることも多いのが更におもしろいところです。
プライベートをあまり公にしていない彼女ですが、今後も作品を追いつつ彼女の軌跡を皆さんと共に追っていけたら幸いです。

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