プラダを着た悪魔2を観てきた感想とレビュー

待望の続編、プラダを着た悪魔2が5月1日に公開されました。

シリーズ一作目が公開されたのは、2006年なので20年が経過。

出演俳優に変更はなく、次々と出てくる懐かしいキャラクターたちと感動の再会感があったのはわたしだけでしょうか。

去年頃から撮影の一部として、コレクションに参加するミランダとナイジェルの姿もSNSに投稿されていました。

20年経って、RUNWAYやキャラクターたちはどのような変化があったのか。

プラダを着た悪魔2のストーリーや考察を含め、映画の感想をプレビューしていきます。

※ネタバレを含みます。

どんなネタもまだ見たくない!という方はここでサイトを離れることをおすすめします。

あらすじ

念願の記者として働いていたアンディーは、突然の解雇通知を受けます。その後、アンディーは、古巣のRUNWAYから特集部への雇用オファーを受けます。その頃のRUNWAYは、違法に加担していたブランドの特集をしたとして、炎上していました。それにより評価が下がったRUNWAYを救うべく、呼ばれたのがアンディーでした。懐かしいメンツや新しいメンバーとともに、RUNWAYで奮闘する日々がまたはじまります。

キャラクターごとの現在と昔

ミランダ

昔は高圧的な態度で、社員を震え上がらせていました。

現在もその性格はご健在。

ところが、そんなミランダも時代の波には抗えないようです。

会議でのミランダの過激な批判や発言は、現アシスタントに即制止されます。

エミリーたちにさせていたコート掛けは、現在自分で行っています。

一作目では悪魔のように冷酷で厳しいイメージでした。

ところが今回は、あのミランダが自信の弱った姿を見せるシーンがありました。

時代が変わっていく中で、自分がまだRUNWAYに君臨していていいのか悩みます。

そして、それを励ましたのが、四番目の現夫でした。

前回の旦那さんとは会えば喧嘩ばかりでしたが、今回はミランダを側で支える良きパートナーに巡り会えた模様。

RUWAYが無くなったら自分にはなにが残るのか、と尋ねるミランダ。

「双子がいるし、言うことを聞かない犬もいる。僕もいる。」

「今、選択を下さないで。

 明日目を覚ましたときのことを考えて。

 朝起きて、したいと思ったことをやるんだ」

この旦那さんがミランダへ気遣いを見せるシーンは、何度か出てきています。

例えば、ミランダが仕事の電話を自宅で受けた時には犬の散歩に出てあげたり。

コペンハーゲンからミラノへ飛んで、会いに来てくれたり。

今までの過去の旦那さんにはなかったような思いやりある方。

今までの傲慢なミランダだったら、出会えてなかったのでは…?

ナイジェル

色々な個性強めキャラクターの中で、彼はいい意味で変化のない人物です。

RUWAYでの立場は変わらず、最高のパフォーマンス、ミランダのサポート、自分が求められていること、をとてもよく理解してたち振る舞っています。

ミランダが時代の洗礼を受けている中で、ナイジェルは柔軟に適応。

ミランダのようにスタンドプレーできるプレーヤーも必要ですが、社会で必要とされるのはナイジェルのような人だよな、と。

社会人を経験し、自分にも思ったことなんですが、

会社員は会社の駒なので、代わりはいくらでもいるものです。

現にアンディーは一作目で、代わりはいくらでもいると言われてましたね。

居なくなったら困ると思われている人も、いなくなってみると会社は案外どうにでもなりますよね。

周りがどうにかしようとしますから。

ただRUNWAYの場合、ナイジェルがいるからこそ最高の雑誌が出来上がっています。

ナイジェル無しには、RUNWAYは成り立たない。

それをあれからも20年も続けているなんてナイジェルすごすぎる。

アンディー

念願の記者として20年間働いていますが、突然解雇通知を受けます。

突然、RUNWAYからの仕事オファーを受け、知識や経験を経てRUNWAYへと戻ってきます。

アンディーは一作目と違い、自信があり、堂々としていました。

ミランダを前にしても以前のような怯えはありません。

記者としての誇り(賞をもらっている場面もあるほどに記者としての実力は確かなもののよう)を持っていて、若さゆえの根拠なしの自信ではなく、確実に積み上げたものからなる自信を持っていました。

一作目が新卒の成長記であるならば、二作目は、中間職または転職した人の奮闘記のようでした。

一作目は、がむしゃらに、新しいことになれるばかりの日々を過ごす新卒一年目からの数年間。

二作目は、仕事を覚えて一人立ちげできるようになる頃。

周囲からの信頼を得て、顔見知りになった職場の人や取引先と共闘していく姿を描いている。

プラダを着た悪魔は、アンディーの成長記録を観ているようであり、アンディー(の目線)=私達、なので働いたことある人たちには共感できるシーンが沢山あるのではないかと思いました。

オマージュ

二作品目には「ん?これはもしやこれは、一作品目からのオマージュ?!」と思わせるシーンがいくつかありました。

①アンディーが曇った鏡を手で拭いて、歯磨きしながら始まる

一作目は普通の歯ブラシで、二作目は電動。

②ナイジェル 「欲しいのはアメもか?フィードバックだけ?」

一作目は褒めて欲しいというアンディーに

「おやすみのキスをしてもらって子守唄でも歌ってもらうか?甘ったれるんじゃない」と言ってたシーン。

二作目でもアンディーが

「せめてフィードバックだけでも欲しい」と文句を言うと、

「欲しいのはアメもか?フィードバックだけ?」とナイジェルは言います。

厳しいようで常に温かく見守ってくれるところは、今も変わらないようです。

③難題を切り抜ける

一作目では、未発売のハリー・ポッター最新巻を手に入れろ、とミランダに言われたアンディーが本当に最新巻を手にする、という一番ドキドキしたシーン。

二作目では、ミランダがずっと取材したい相手(どこの出版社も取材拒否をしている)とのインタビューができそうだとホラを吹いて、伝手もないのになんとかして取材に漕ぎつけます。

④ミランダの家を尋ねて、階段を昇るアンディー

一作目では、雑誌の初稿が上がってきたら、ミランダの家にただ置いて立ち去らねばならないところを、階段を昇ってしまうアンディー。二作目では、怒られると分かっていながらもアンディーは意を決して昇ります。

現アシスタントの子に

「絶対階段を昇ってはダメよ」と言うアンディー。

「そんなバカいますか?」と言うアシスタントに

「誰も!」と答えているシーンが前半にあります。

まさかこのときのための伏線だったのか?

旦那さんは階段を昇っていくアンディーに「勇敢だ」と独り言をつぶやきます。

⑤ミランダとアンディーの後部座席での会話

一作目、パリにて車で移動中、二人が後部座席で会話をします。

ミランダに言われたことが図星だったアンディーは衝撃を受け、黙ってミランダの元を去ります。

二作目、アメリカに戻り事を終えた二人が後部座席で会話をしています。

またもやアンディーはミランダにあることを言い当てられます。

しかし、今回アンディーは彼女に言われたことを素直に認めます。

これはアンディーが成長したことだけではなく、ミランダも年を取って丸くなっていることで今回のようなシーンになったと感じます。

余裕がなく、何者でもない自分に焦りがあるアンディーと、恐いもの知らずでブイブイ言わせて尖っていたミランダ。

二人が月日を得て再会したことで、お互いを認め合って対話できた結果だと思えました。

⑥出張前に、パートナーと喧嘩するアンディー

前作では、喧嘩した状態でパリに行ったアンディー。

今作では、いい雰囲気のお相手と、ミラノ出発前にまたもや喧嘩してしまいます。

前作と違って今回アンディーは、パートナーと関係を続けることができます。

なぜか?

強いて言うなら、アンディーとお相手が、歳を取ったいい大人だったからでしょうか。

前作では、若い未来あるカップルが急激な変化によって合わなくなり、対応することができずに破局(に近い状態)。

今作は、大人だし仕事で色々あるよね、仕方ないよね、って柔軟な対応ができる余裕が二人の中にはあった。

「君はミラノに行くけれど、帰ってきて会いに来てくれてもいい。君次第だよ」と立ち去るパートナー。

「はっきりしない関係もありだと思う」とミラノから帰国したアンディーは伝えます。

ここでもアンディーはもう一作品目の時から大人になったんだなあ、としみじみと感じます。

感想

一作品目が人気だと二作品目はお金を沢山使っただけで、ストーリー自体は大したこと無くて期待外れなんてことがありますが、プラダを着た悪魔2に関しては全くそんなことはなく、満足でした!

また観たい!

一作目よりも二作目のがお金かけてるなぁ!という印象はあります。

レディー・ガガがカメオ出演してきたり、PRADAやドルガバがしっかりと出てきたり。

私が知らないだけで、有名な方も沢山出てきているようでしたし。

一作目が人気になって有名になって、協力者を得やすかったのもあるのかな?

2006年というと私はまだ学生で、頑張るアンディーは”応援したい存在”でした。

しかし、社会人になった私がプラダを着た悪魔2を観て気付いたのは

『アンディーは社会で頑張る私たちそのものだった』ということ。

キラキラした世界で女の子の憧れというところから一転、アンディーが経験していることはどこで働こうが起こることそのものだったからです。

時代によって変わったものもあるけれど、過去に積み上げた信頼や自信は変わることのないものだとアンディーは教えてくれました。

そして、出てくるキャラクター達は、仕事を本当に愛しているな、と。

ミランダは

「私はこの仕事が大好きよ」

「あなたもでしょ?」

とアンディーに言います。

業務は違えど、ミランダ、ナイジェル、アンディーみんなそれぞれ仕事を愛している。

嫌になることも、理不尽なこともあるけれど、それでもまた立ち上がってやり遂げる。

プラダを着た悪魔は働く人たち皆の話であり、キャラクターたちはだからこそ私達を惹きつける。

この先もそんな作品であり続ける、と思いました。

最後に

映画のエンディングに、アンディー、ナイジェル、ミランダのオフィスが横並びになって写り、カメラはどんどん引いていき、最後はNYの街並みに溶け込んでいきます。

これ、少し胸熱と思ったのが、

一作目では、ミランダは車に乗って立ち去り、アンディーは徒歩で街並みに消えて行きます。

そして、二人とも違う方向へ進んで終わります。

これは、お互い違う道を歩み始めたことを示唆してますよね。

しかし、二作目では、アンディーはミランダ、ナイジェルの隣に自分だけのオフィスを貰っています。

しかも同じ階で、三人は各々の仕事をしている。

これは同じ会社のもと、同じ方向を向いており、

そしてアンディーは、一人の社会人として認められたのだと私は理解しました。

社会人としてこんな嬉しいことはないよなぁ〜!と感動したハッピーエンド。

気になる方は是非映画館へ足を運んでみてください。

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