「えらい遠くまできたなあ」
6年間近く続けた仕事を辞めて、ふと振り返って思った。
正直辛いことの方が多すぎて、1日1日を過ごすのがやっとだった。
1年間どころか、1時間が、1分が、とてつもなく長かった。
かと思えば、1日の時間がいくらあっても足りない時もあった。
今日一日をどうにか、と続けて5年とちょっと。
長かった。
今まで歩いてきた道には、自分の足跡が長ーく続いていた。
思ったよりも、ずっと、ずっと長く。
涙は案外少ない。泣けなくなっていたから。
綺麗な足跡なんて、どこにもない。体を引きずって前に進んできたから。
でも一人じゃ無理だった。私を支えてくれる人たちがいた。
その信頼を築くまでの道のりも長かったのだけれど。
沢山傷ついた。
今思うと、それが必要な傷だったとは思えない。
けど、そこで耐え抜いた自分を、否定したくはない。
「ここのガードレールに突っ込めば今日仕事に行かなくて済む…」
5年間この願望を抱えながら、通勤していた私を。
だって確かに頑張ったから。間違いなく。
どんなに遠回りでも、たとえ間違った道だったとしても、私が自分自身の頑張りを否定したくはない。
遠回りしたなぁ。
けど無駄じゃなかった。
よく頑張ったなぁ。
でも必要なかったんじゃないかなぁ。
そんなやり取りを何度も何度も繰り返しながら、
私は過去の自分を少しづつ認め始めている。

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