【ドイツ】メルヘンが詰まったノイシュヴァンシュタイン城(Neuschwanstein Castle)についてとお城までの行き方

ドイツ ミュンヘンからフーセンの方に行くとノイシュヴァンシュタイン城(Neuschwanstein Castle)という有名なお城があります。要塞などの意味は全くなく個人のために建てられたお城といったところですが、外観はかなり立派なお城で実際に目にするとお〜!と感動せずにはいられませんでした。

有名な観光地ですが、ツアーを申し込まずに個人で行くとどうやって行くのか、お城以外はなにがあるのか現地の状況が分からないことが多かったので私個人の経験と感想を含めて書いていこうと思います。

私の旅程は、ミュンヘンから朝にノイシュヴァンシュタインまでバスで移動し、1日だけ観光し、夜にはバスでまたミュンヘンに戻りました。

お城までの行き方

ミュンヘンから行く場合、ミュンヘンの中央駅付近にフリックスバス(Flixbus)乗降場があり、バスでそのままノイシュヴァンシュタインまで行ってくれます。二時間ほどで着きます。参考までに値段は現在だと13ユーロくらい。

フーセンに滞在することも考えたんですが、ミュンヘンでも観光したかったため私はミュンヘンに滞在していました。

人気の路線なので、旅程が決まり次第フリックスバスのHPまたはアプリで予約をオススメします。予約ができると乗降場所についても情報が表示されます。

乗る前にQRコードで予約を確認されるのでアプリだとすぐに出せるのと、予約管理も簡単にできて楽かと思います。バスの番号と時刻を電光掲示板にて確認し、指定番号のバス乗り場へ待機します。

予約の際に座席指定しなくても相方と隣あって座ることができました。帰りの便や他の便でも隣に運良く座れましたが、心配な方は座席指定をおすすめ(別途料金)。スーツケースのような大きい荷物がある場合も追加料金です。

席を指定しない場合、早い者順または予約時に勝手に席が割り振られます。人気路線の場合、早めに来ないといい席が埋まっていきます。ご夫婦が離れ離れの席に割り振られているのも見かけました。バスの扉が開いて、運転手の方が予約確認を開始したら早めに乗るのがおすすめです。

バス内には確かトイレがついていたので、トイレ休憩なしのノンストップで行きます。長距離の場合にはトイレがついていても休憩所に停まってトイレ休憩があります。トイレとWIFIの有無は予約する際に記載されているので確認してみてください。

ノイシュヴァンシュタインに付くと山の麓辺りで降ろされます。降ろされたところが帰りのバスに乗る場所でもあるので、覚えておきましょう。皆同じような行動を取ると思うので迷うことはないでしょう。あと一応標識が立ってます。予約したバス番号に間違いのないように気をつけてください。

でも一番は予約表に記載されている地図を確認してください。

麓から少し上がると、チケットセンターが出てくるのでそこでお城へ入るためのチケットを買います。オンライン予約していくつもりでしたが、早い段階でチケット売り切れになったため当日券狙いで行きました。

午前中の早い時間に着いたため、運良く当日券を買うことができましたが、時間が遅くなるほどチケットは売り切れになります。オンラインで買える場合は早めに買っておきましょう。買えなければ外側だけ見てきて、帰ろうかなんて気持ちで当日は向かってましたのでラッキーでした。

お城へ行く方法は徒歩と馬(有料)の二種類があります。徒歩は普通にトラッキングコースを登る感じなので時間に余裕を持って登りましょう。どんなにゆっくり登っても30分あればお城にありつけると思います。道にでかい、馬のうんちゃんがいっぱい落ちてるのでご注意を。

山頂側の馬の乗降場

冬に行く場合雪が積もることもあり、足元が大変なので靴は歩きやすいもので来ましょう。馬で上がる場合、お城のある頂上までは行きません。降ろされたところから少しまた歩きます。

お城について

米カリフォルニア ディズニーランドのお城「眠れる森の美女」のモデルになっているといわれるこのお城。シンデレラ城のモデルとも言われていますが…そうか?というのが本音。シンデレラ城はヨーロッパの色々なお城がモデルらしいのでパーツで似ているのかな?

建てるのを命じたのはバイエルン王国の国王ルートヴィヒ2世。このお城に行くにあたりこの人の歴史を調べていると、面白くもあり不気味。詳細な分かりやすいブログは他に沢山ありますので、ここでは簡単に。

国王についたルートヴィヒ2世はお城建設を命令。内装は神話、伝説、物語をもとに自身が好きなものを多いに詰め込んだメルヘンなデザインになっています。自分が死んだらこのお城は壊して欲しいという言葉を残すほど、生前からこのお城には誰もいれず自分が住むだけの場所としたそうです。

どんどんこのお城に籠もるようになり、精神病を患っていたと言われてます。お城建設で財政がひっ迫し、王位を降ろされた翌日彼と彼の医師は謎の死を迎えています。お城は完成しないまま建設はストップ。現在はバイエルン州管理のもと修繕・修復作業を続けながら、本人の願望とは反対に多くの人が足を踏み込む観光名所になっています。

城内は写真撮影禁止なので中の雰囲気をお伝えできないのが残念です。

完成しているところはデザインが凝っていてルートヴィヒのこだわりを強く感じます。疑似洞窟が部屋に現れた際には驚きつつ少し感動しましたが(これも物語内のワンシーンを再現したものだそう)、彼の物語への傾倒と異常な精神性を感じます。

(失礼を承知で言うと)厨二病にかかった大人がもう誰とも関わりたくないから、こだわりまくった自分の具現化した世界に閉じこもる感じ。

チケットに表示されている集合時間に門へ行き、係員にチケットを見せて門をくぐって城内にはいります。入時間制のツアーでみんなで歩いて城内を見て回ります。

入城後階段を登った先で、ツアーが始まる前にガイド音声機を受け取ります。ガイドの人が一人付くので、その人の合図でガイド音声を再生し、各部屋を見ていきます。タイミングなのか、歩いていてもそこら中修繕をしているので見れない部屋もあります。前もってサイトなどで確認しましょう。

アップルパイみたいなものに温かいカスタードクリームがかかっている名物そうなものを購入

ツアーが終わって解散後に通路を進んでいくと小さなカフェが出てきます。そこで珈琲や軽食をいただけます。その部屋自体も未完成のまま終わった部屋の一部で(カフェのために改装等はされているのかもしれませんが)お城の中で食事をいただけるのは面白かったです。

お城のベスト撮影スポット

マリエン橋から見える景色

お城を目指して登るとお城に沿って脇道に逸れる道があります。人がそちらに流れていくので分かりやすいと思います。付いていくとノイシュヴァンシュタイン城全体を見渡せる絶景スポット、マリエン橋に到着。

城内から見たマリエン橋

マリエンはルートヴィヒ2世のお母さんの名前です。ルートヴィヒ2世自身は最後まで独身でした。

ノイシュヴァンシュタイン城の写真を検索すると大体ここから撮った写真が出てきます。山の上にそびえ立つお城とそこから見える風景がとても綺麗です。橋の上は大変混み合っているので持ち物に注意して、写真撮影に夢中になりすぎないようにしましょう。

マリエン橋より先の山から見える景色

橋を渡り切った先に行き、少し山を登ると狭い開けた場所があります。そこからもお城が綺麗に見える絶景を望めます。そこまで行く道は本当に山道で足元に十分気を付けて通行してください。

※2023年6月頃にアメリカ人女性の二人が知らない話しかけてきたアメリカ人男性に綺麗に見える場所があると連れて行き、女性二人が崖から落とされた事件が発生しています。

ここだけに限った話ではありませんが、知らない人について行かないようにしましょう。お城回りは山なので高いですし、足場が悪いところもありますので。

お城周辺

ホーエンシュヴァンガウ城(Hohenschwangau Castle)というもう一つのお城がノイシュヴァンシュタイン城の向かいにあります。こちらも城内を見るにはチケットが必要です。ノイシュヴァンシュタイン城との一体型と、それぞれ個別のチケットがあるので買う際にどう見るか決めておきましょう。

ノイシュヴァンシュタイン城に比べて登山するかんじではなく、坂道や階段を登っていくイメージ。また趣向の違うお城のようで外から見るだけでも面白い。チケットを買わなくても場外はぐるりとお散歩がてら歩くことができます。

若いときにルートヴィヒ2世がこちらで生活していたようで、建てたのはルートヴィヒ2世のお父さん。ここでノイシュヴァンシュタイン城の構想を考えてたんだとか。

周りは山なのでずっとトラッキングしているようなかんじで、実際そのためのような道やそのために来てるような人たちもいました。自然豊かで景色がとても綺麗。ウォーターボトルに載ってそうな綺麗な写真も取れてしまう。

お土産屋さんやごはん屋さんもちらちらあるので、1日で帰るつもりの人はここで時間を過ごしても満足できると思います。泊まる予定の方はフーセンまで移動して、そちらで楽しむのもよさそうです。

まとめ

ディズニーのお城のモデルになるほどのノイシュヴァンシュタイン城についてとお城までの行き方をご紹介しました。

・お城まではミュンヘンからならフリックスバスで往復がおすすめ。

・お城の予約は事前予約がおすすめ。

・お城以外にお土産屋やご飯屋はあるので1日のみなら十分過ごせる。フーセンなど近くに宿泊する場合は、フーセンに観光しに行くのもあり。

実際に見てみると写真からは感じられない感動があるので、行ってみることをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました